スパイウェアとは?仕組みと被害を防ぐ対策を解説

スパイウェアとは?仕組みと被害を防ぐ対策を解説
更新

サイバー攻撃の手口は、この40年で劇的に変化しました。1980年代のコンピュータウイルスは、感染したシステムの画面に派手なメッセージを表示したり、ファイルを破壊したりして、その存在を見せつけていました。攻撃者の目的は、技術力の誇示や社会への反抗心の表明でした。

しかし、インターネットが社会基盤となり、個人情報や機密情報がデジタル化された現在、サイバー攻撃は様変わりしています。今の攻撃者は優秀なスパイのように、気配を消して活動します。目的は、できるだけ長く標的システムに潜み、価値のある情報を継続的に盗み出すことです。

この新しい脅威の代表格がスパイウェアです。その名の通り、標的を密かに監視し情報を収集するよう設計されています。従来のウイルスのような目立った異常を示さず、バックグラウンドで静かに動き続けます。巧妙なスパイウェアは、システムの正常動作を装いながら、キーボード入力の記録、画面キャプチャ、ファイル窃取、通信監視など、多様な手段で情報を集めます。

本コラムでは、進化し続けるスパイウェアの仕組みと対策について詳しく解説します。

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目次

スパイウェアとは

スパイウェアは、ユーザーの許可なくデバイスに侵入し、個人情報を収集・送信する不正プログラムです。従来のコンピュータウイルスが派手にシステムを破壊するのに対し、スパイウェアは発見されないよう密かに活動することに特化しています。

コンピュータウイルスとの違い

スパイウェアもコンピュータウイルスもマルウェア(悪意のあるプログラム)の一種ですが、その振る舞いには明確な違いがあります。

コンピュータウイルスは、ファイルやシステムに寄生して自己増殖し、他のデバイスへ感染を広げることが特徴です。感染すると動作が遅くなったり、ファイルが破損したりと、比較的早期に異常に気づけます。

対照的にスパイウェアは、独立したプログラムとして存在し、自己増殖はしません。その代わり、ユーザーの行動を監視して情報を外部へ送信し続けます。目立った症状が出ないため、感染に気づかず長期間被害を受けるケースが多いのです。
また、一般にスパイウェアは自己増殖を主目的としませんが、実際の攻撃では自己複製・横展開機能を併せ持つ複合型も存在します。

主要なスパイウェアの種類と特徴

キーロガー

キーロガーは、キーボード入力を記録して攻撃者へ送信する悪質なスパイウェアです。主な目的は、パスワードやクレジットカード番号、個人情報などの機密データを盗むことです。正規のシステムプロセスを装って動作するため、一般ユーザーには発見が非常に困難です。

キーロガーにはソフトウェア型とハードウェア型があります。ソフトウェア型はマルウェアとしてシステムに侵入し、キーボードドライバを監視して入力を記録します。ハードウェア型は物理デバイスとしてキーボードと端末の間に接続され、入力を直接記録します。企業を狙った攻撃では、内部関係者によってハードウェア型が設置されるケースも報告されています。

現代のキーロガーは単純な入力記録だけでなく、画面のスクリーンショット撮影やクリップボード監視機能も持ちます。収集データを暗号化して送信することで、通信検知を回避する仕組みも実装されています。特に危険なのはパスワードマネージャーのマスターパスワード窃取で、これにより全パスワードへのアクセスが可能になってしまいます。

アドウェア

アドウェアは、ユーザーの意図しない広告を表示させることを主目的とするスパイウェアです。当初は合法的な広告配信ツールでしたが、現在では個人情報収集や不正広告表示を行う悪質なものが増えています。ブラウザ設定を勝手に変更したり、新しいツールバーをインストールしたりして、閲覧行動を追跡するのが特徴です。

アドウェアは通常、フリーウェアやシェアウェアに同梱される形で配布されます。ソフトウェアインストール時に、利用規約を十分確認しないことを悪用し、同意を得たという形で侵入します。感染すると、ブラウザのホームページ設定を変更したり、検索エンジンを置き換えたりして、特定の広告ネットワークに誘導します。また、閲覧履歴や検索キーワードを収集し、ターゲティング広告の材料として利用します。

最近のアドウェアは、セキュリティソフトによる検知を回避するため、正規の広告配信サービスを装ったり、システムの重要なプロセスに紛れ込む手法を使います。収集した個人情報をマーケティング会社に販売するビジネスモデルも確認されており、プライバシー侵害の観点から深刻な問題です。アドウェア除去を試みると、システムが不安定になったり、別のマルウェアがダウンロードされるケースも報告されています。

トロイの木馬

トロイの木馬は、正規ソフトウェアを装って侵入する危険なスパイウェアです。その名は古代ギリシャの故事に由来し、無害に見えるプログラムの中に悪意あるコードが潜んでいることを表します。最も危険な点は、ユーザー自身が意図的にインストールしてしまうことです。

トロイの木馬は一般的に、人気ソフトウェアの偽バージョンやフリーソフトとして配布されます。メールの添付ファイルや偽装ウェブサイトからのダウンロードによっても拡散します。初期段階では正常なソフトウェアとして動作し、ユーザーの警戒を解きます。しかしバックグラウンドでは、セキュリティ設定を変更したり、バックドアを作成したりして、追加マルウェアのダウンロード準備を行います。

最新のトロイの木馬は、非常に巧妙な偽装技術を持ちます。デジタル署名の偽造や正規アップデートサーバーへのなりすましで、セキュリティチェックをすり抜けます。また、システム状態を監視し、セキュリティソフトやデバッガーの存在を検知すると動作を変更または停止する機能も備えています。被害システムは、ボットネットの一部として利用されたり、ランサムウェアの感染経路として悪用される可能性があります。

リモートアクセスツール(RAT)

リモートアクセスツール(RAT)は、感染したデバイスを完全に遠隔制御できる、極めて強力なスパイウェアです。本来、企業のIT管理者がシステム保守やトラブルシューティングを行うための正規ツールでした。しかし、その強力な機能を悪用した不正バージョンが作成され、サイバー攻撃の重要な道具となっています。

RATの最も危険な特徴は、攻撃者にターゲットデバイスへの完全なアクセス権を与えることです。キーボードとマウスの制御、画面監視、ファイルシステムへのアクセス、カメラやマイクの遠隔操作など、あらゆる操作が可能です。さらに、多くのRATは複数の感染デバイスを同時制御する機能を持ち、大規模なボットネットを構築できます。攻撃者は感染デバイスを踏み台として使い、さらなる攻撃を仕掛けることも可能です。

最新のRATは高度な隠蔽機能を備えています。正規システムプロセスへの偽装や通信の暗号化で、セキュリティソフトによる検知を回避します。システム状態を監視し、仮想環境や解析ツールの存在を検知すると動作を変更・停止する機能も実装されています。特に企業を標的とした攻撃では、カスタマイズされたRATが使われ、特定環境に最適化された機能を持つことがあります。

ブラウザハイジャッカー

ブラウザハイジャッカーは、ウェブブラウザの設定を強制的に変更し、ユーザーのオンライン行動を操作するスパイウェアです。主な攻撃対象はブラウザのホームページ設定、デフォルト検索エンジン、セキュリティ設定です。感染すると、意図しないウェブサイトに強制的にリダイレクトされたり、不正な検索結果が表示されるようになります。

このスパイウェアの特徴は、ブラウザの正常機能を妨害しながら、その変更を永続化させる仕組みを持つことです。ユーザーが手動で設定を元に戻そうとしても、システム再起動時に再び不正設定が適用されます。また、多くのブラウザハイジャッカーはブラウザの拡張機能やアドオンとして動作し、正規の機能拡張を装ってユーザーの警戒をすり抜けます。感染経路としては、フリーソフトウェアのバンドルやドライバーアップデートを装ったインストーラーが一般的です。

最近のブラウザハイジャッカーは、単なる設定変更だけでなく、より悪質な機能を備えています。オンラインバンキングやショッピングサイトでの入力データ傍受、広告クリック詐欺の実行などが確認されています。また、ブラウザの証明書設定を改ざんし、HTTPS通信を中間者攻撃の対象とするケースも報告されています。除去が困難な理由の一つは、複数コンポーネントが連携動作し、一つを削除しても他が再インストールを行う仕組みを持つことです。

マルウェア攻撃手法の変遷とスパイウェア

冒頭で説明した通り、マルウェアはここ40年でその目的が大きく変化しています。以前のマルウェアは技術力誇示やジョークを目的としていましたが、金銭などの利益を得るための手段へと変遷してきました。

1980年代~1990年代初頭

初期のコンピュータウイルスは、その存在を誇示することを特徴としていました。感染を画面表示で知らせたり、システムを派手に破壊したりして、攻撃者の技術力や存在をアピールすることが主目的でした。

1990年代後半〜2000年代初頭

インターネットの商用化と電子商取引の普及に伴い、マルウェアの目的が変化し始めます。金銭的利益の獲得を目的とした攻撃が増え、攻撃手法も次第にステルス性を重視する方向へと進化していきました。

2010年代〜現在

現在のサイバー攻撃の主流は、以下のような特徴を持つステルス型の手法です。

1. 長期潜伏型の攻撃
マルウェアは発見されないよう最小限の活動に留め、長期間潜伏します。システムリソースの使用を抑え、異常を検知されにくくし、情報収集や資源窃取を少しずつ実行します。

2. 高度な偽装技術
正規のシステムプロセスを装い、アンチウイルスソフトの検知を回避する機能を持ちます。解析ツールの存在を検知すると動作を変更します。

3. 段階的な攻撃手法
初期侵入は極めて小規模なプログラムです。内部環境を確認後、必要な機能を追加でダウンロードし、複数の段階を経て最終的な目的を達成します。

トロイの木馬とスパイウェアの違い

トロイの木馬とスパイウェアの違いは、主にその目的と動作方法にあります。トロイの木馬は正当なソフトウェアを装いながら、実際には悪意あるコードを実行するマルウェアです。ユーザーが自ら実行するまで待機し、実行されるとバックドアの作成やデータ破壊など様々な攻撃を行います。

一方、スパイウェアは主にユーザーの監視と情報収集を目的としています。密かにインストールされ、ユーザーの知らないうちに個人情報、閲覧履歴、キーストロークなどを記録して第三者に送信します。トロイの木馬が直接的な破壊活動を行うのに対し、スパイウェアは静かに監視活動を続けるという特徴があります。

感染経路と症状

主な感染経路

Webサイト経由

不審なウェブサイトへのアクセスは、スパイウェア感染の主要経路の一つです。特に、海賊版ソフトウェアやアダルトコンテンツを扱うサイトは高リスクとされています。これらのサイトでは、ドライブバイダウンロードと呼ばれる手法で、ユーザーが気づかないうちにスパイウェアをダウンロードさせることがあります。

アプリケーション経由

信頼できないアプリのインストールも大きな危険をはらんでいます。公式アプリストア以外からダウンロードしたアプリケーションは、正規アプリに見せかけたスパイウェアである可能性があります。特に、無料で提供される人気アプリの模倣版には注意が必要です。

フィッシング・標的型メール

フィッシングメールの添付ファイルは、組織を標的とした攻撃でよく使われる感染経路です。業務連絡を装った巧妙なメールに添付されたファイルを開くことで、スパイウェアに感染してしまいます。最近では、実在する取引先になりすましたビジネスメール詐欺も増加傾向にあります。

外部記憶媒体

USBメモリなどの外部媒体を介した感染も依然として多く見られます。特に、拾得したUSBメモリや出所不明の外部媒体を接続することは非常に危険です。スパイウェアは外部媒体内に潜んでおり、接続と同時に自動的にインストールされる場合があります。

典型的な症状

デバイスの動作が著しく遅くなる現象は、スパイウェア感染を示す代表的な症状の一つです。これは、スパイウェアがバックグラウンドで常時動作し、システムリソースを消費しているためです。特に起動時の遅延が顕著になることが多いでしょう。

バッテリーの消耗が早くなる症状も要注意です。スパイウェアは継続的にデータを収集・送信する必要があるため、通常以上に電力を消費します。スマートフォンのバッテリー持続時間が急激に低下した場合は、スパイウェア感染を疑う必要があります。

見覚えのないプログラムが起動している場合も、スパイウェア感染の可能性があります。タスクマネージャーやアクティビティモニタで、普段見かけない不審なプロセスが動作していないかチェックすることが重要です。

インターネット通信量の急増も重要な警告サインです。スパイウェアは収集した情報を定期的に外部サーバーに送信するため、通常より多くの通信を行います。特に、デバイスを使用していない時間帯に通信が発生している場合は要注意です。

ただし、最新のスパイウェアは症状を巧妙に隠蔽する傾向にあり、感染に気づきにくいことが大きな問題となっています。

スパイウェアによる被害

個人への影響

クレジットカード情報の窃取

クレジットカード情報の窃取は、スパイウェアによる被害の中でも特に深刻なものです。キーロガー型のスパイウェアによって記録されたカード番号や暗証番号は、オンラインショッピングの不正利用や現金の引き出しに悪用されます。被害に気づいた時には、すでに多額の被害が発生しているケースも少なくありません。

オンラインバンキングのアカウント情報窃取

オンラインバンキングの認証情報漏洩も重大な問題です。インターネットバンキングのIDやパスワード、ワンタイムパスワードの入力を記録され、預金が不正に引き出されるリスクがあります。近年では、二要素認証を突破するための高度なスパイウェアも出現しており、より一層の注意が必要です。

オンラインサービスのアカウント情報窃取

SNSアカウントの乗っ取りは、金銭的被害だけでなく、社会的信用にも影響を与えます。乗っ取られたアカウントを使って、友人や知人をターゲットにした詐欺が行われたり、不適切な投稿によって本人の評判が損なわれることがあります。また、プライベートなメッセージのやり取りが流出する可能性もあります。

プライバシーの侵害は、被害者に大きな精神的苦痛をもたらします。スマートフォンに保存された写真や個人的なメッセージが盗まれ、インターネット上に流出するケースも報告されています。特に、ストーカーウェアによる位置情報の追跡は、被害者の安全を直接脅かす深刻な問題となっています。

企業における被害

機密情報の流出

機密情報の流出は、企業にとって致命的な打撃となりかねません。製品の設計図、価格戦略、顧客リストなどの企業秘密が競合他社に渡れば、市場での競争力を大きく損なう可能性があります。特に、研究開発部門や経営企画部門がターゲットとされることが多く、知的財産の窃取は企業の競争力を直接的に脅かします。特許出願前の発明情報や、ノウハウとして秘匿している製造技術などが流出すると、模倣品の製造や特許の先取りによって、本来得られるはずの利益を失うことになります。

取引先情報の漏えい

取引先情報の漏洩は、企業間の信頼関係を損なう重大な問題です。取引先の機密情報を預かっている企業がスパイウェアに感染した場合、その影響は取引先にも波及します。情報管理の不備を理由に取引を打ち切られるなど、ビジネス上の損失に発展することもあります。

対策方法

予防的な対策

信頼できるセキュリティソフトの導入と定期的な更新は、スパイウェア対策の基本です。単にインストールするだけでなく、ウイルス定義ファイルを最新状態に保ち、定期的なスキャンを実行することが重要です。特に企業においては、一元管理された統合セキュリティソリューションの導入を検討すべきでしょう。

OSやアプリケーションの最新バージョンへの更新も重要な予防措置です。ソフトウェアのアップデートには、新たに発見されたセキュリティ脆弱性に対する修正が含まれています。アップデートを先送りにすることで、既知の脆弱性を狙った攻撃に対して無防備な状態が続くことになります。

不審なウェブサイトやメールを開かないという基本的な注意も、依然として有効な対策です。URLが少し異なる偽装サイトや、差出人が偽装されたフィッシングメールは、見分けるのが難しい場合もあります。少しでも怪しいと感じた場合は、安易にクリックせず、別の経路で確認することを心がけましょう。

アプリのインストールは公式ストアのみを利用するというルールを徹底することで、不正アプリケーションによる感染リスクを大幅に低減できます。特に業務用デバイスについては、システム管理者の承認を得たアプリケーションのみをインストールするという運用方針を確立することが推奨されます。

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感染時の対処

スパイウェアに感染した際の対処手順を時系列で説明します。

最初の対応として、ネットワーク接続の遮断を行います。具体的には有線LANケーブルの切断、Wi-Fiの無効化、機内モードの有効化などの措置を直ちに実施します。これにより、スパイウェアによる情報の外部送信を防ぎ、被害拡大を防止できます。

次に、セーフモードでシステムを起動します。セーフモードではスパイウェアの活動が制限され、通常起動時に常駐するスパイウェアがメモリに読み込まれにくくなります。そのため、より確実な削除作業を行うことが可能になります。
ただし、最近のマルウェアはセーフモード耐性やファイルレスもあり、一概に「より確実」とは言い切れません。

続いて、セキュリティソフトによるスキャンを実施します。この際、必ずセキュリティソフト自体を最新状態に更新しておきます。

最後の手段として、必要に応じてシステムの初期化を検討します。初期化を行う場合は、事前に重要なデータのバックアップを取っておき、システムを工場出荷時の状態に戻すことでスパイウェアを完全除去します。ただし、バックアップデータ自体にスパイウェアが含まれている可能性があるため、復元する際は十分な注意が必要です。

これらの手順に従うことで、スパイウェアに対して効果的に対処することができます。

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スパイウェアに関するよくある質問

Q1. スマートフォンもスパイウェアに感染しますか?

はい、スマートフォンもスパイウェアに感染します。Android、iOSともに感染リスクがあり、特に公式ストア以外からアプリをインストールした場合に感染する可能性が高まります。位置情報の追跡、連絡先の窃取、通話の盗聴などの被害が報告されています。公式アプリストアのみを利用し、アプリの権限設定を定期的に確認することが重要です。

Q2. スパイウェアに感染していないか確認する方法は?

以下のような症状がある場合、スパイウェア感染の可能性があります。デバイスの動作が異常に遅い、バッテリーの消耗が早い、見覚えのないアプリが動作している、データ通信量が急増している、などです。セキュリティソフトでの定期スキャン、タスクマネージャーでの不審なプロセス確認、通信量のモニタリングを行いましょう。ただし、最新のスパイウェアは症状を隠蔽するため、定期的なセキュリティチェックが必要です。

Q3. 無料のセキュリティソフトでもスパイウェア対策はできますか?

無料のセキュリティソフトでも基本的な対策は可能ですが、機能に制限がある場合が多いです。リアルタイム保護、定期的な自動スキャン、最新の脅威への対応といった機能が限定的なケースがあります。企業や重要な個人情報を扱う場合は、有料の信頼できるセキュリティソリューションの導入を推奨します。また、無料ソフトの中には、逆にスパイウェアが含まれている悪質なものもあるため、信頼できる提供元からのみダウンロードしてください。

Q4. 公衆Wi-Fiを使用するとスパイウェアに感染しやすいですか?

公衆Wi-Fiの利用自体が直接スパイウェア感染の原因になるわけではありませんが、中間者攻撃のリスクが高まります。攻撃者が公衆Wi-Fi経由で通信を傍受し、マルウェアを含むファイルを送り込んだり、偽のログインページに誘導したりすることがあります。公衆Wi-Fi使用時はVPNを利用し、重要な情報の入力は避け、HTTPSで保護されたサイトのみにアクセスするよう心がけましょう。

Q5. スパイウェアは削除後も再感染しますか?

適切に削除されていれば、同じスパイウェアが自動的に再感染することはありません。ただし、以下のケースでは再感染の可能性があります。感染源(不正なウェブサイトやアプリ)がそのまま残っている場合、バックアップデータにスパイウェアが含まれている場合、複数のコンポーネントで構成されており一部しか削除できていない場合などです。削除後は感染経路を特定し、セキュリティ対策を見直すことが重要です。

まとめ

スパイウェアは、私たちの個人情報を狙う深刻な脅威です。その被害を防ぐためには、適切なセキュリティ対策を講じるとともに、日常的な注意を怠らないことが重要です。

デジタル社会が進展する中、新たな手法による攻撃も次々と登場しています。本稿で紹介した対策を実践しながら、継続的な警戒を続けることで、安全なデジタルライフを維持しましょう。

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